【S10シングル】ユクシーゲンガー【最高2138 最終1921】
QRレンタルチーム Pokémon Global Link
コンセプト
ユクシーのステルスロック+欠伸+後攻とんぼがえりで対面操作し、有利対面を作る。
構築の経緯
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これらの構築記事を読んで、後攻とんぼがえりで先発ポケモンを生存させつつ有利対面を作って展開していく動きに興味を持ち、後攻とんぼがえりとステルスロックを両立できるポケモンが強いのではないかと考えた。
ステルスロックを撒いた後に後攻とんぼがえりを成功させるには相手の攻撃を2回耐えるだけの耐久が必要になる。
とんぼがえりとステルスロックを両方覚えるポケモンで最もメジャーなのはランドロスだが、高耐久で4倍弱点のないユクシーがステルスロックを撒いた後もHPを半分以上残したまま生存できる可能性が最も高いと考えた。
さらにユクシーは欠伸を覚えるため、相手の攻撃を2回耐えられない不利対面では欠伸をいれて相手のポケモンを交代させ有利対面を作ることで行動回数を稼ぐことができると考えた。
後攻とんぼがえりからの展開として、
1. メガゲンガーなどで上から殴る
2. ギャラドスなどで積む
という2つを考えた。
ユクシーを使う利点の一つは後攻とんぼがえりの後も生存して仕事ができることであると考えたため、ユクシーを絡めたサイクル戦を行いエースの圏内に入れる立ち回りもできるようにタイプ相性補完も考えて構築を組んだ。
この構築を組むにあたって上記の2つの構築記事を参考にした。
(無断リンクのため問題があれば消します)
個別解説
ステルスロックを撒き、とんぼがえりと欠伸で対面操作する。
H振りだけで最低限必要だと考えていた特殊耐久
(C211メガリザードンYの晴れオーバーヒート確定耐え、C147カプ・コケコのEF10万ボルトを2耐え)
を実現できたため、キノガッサの攻撃を耐えて後攻とんぼがえりが成功する確率を高めるためにHB特化にした。
HB振りによる一番の恩恵はメタグロスに対して役割が持てるようになる点だと感じた。クレセリアと同じ耐性を持っていることもあってB振りは使いやすかった。
後攻とんぼがえりや欠伸+とんぼがえりで安全に有利対面を作る展開が強力だった。
例えばゲッコウガ対面はとんぼがえりで削りつつゲンガーに引くことで、ゲンガーがヘドロ爆弾でゲッコウガを倒しながら安全にメガシンカすることができる。
耐久がかなり高く、バンジの実の回復と合わせて多くの行動回数を稼ぐことができた。ステルスロック+とんぼがえりで交代した後に再び出して欠伸で起点を作るような展開も多く本当に強かった。
身代わり持ちのポケモンに起点にされるのが欠点だと感じたが、この点はミミッキュでカバーすることにした。
本当は素早さがカプ・レヒレ抜かれの個体を使いたかったのだが、GTSで手に入らなかったため微妙なS個体値の個体を使用した。
相手のカプ・レヒレはこちらのギャラドス意識で先発ではなく後発で出てくることが多かったため、カプ・レヒレにとんぼがえりを打つ機会はほとんどなかったが、先攻とんぼがえりをしてしまい大惨事が起こったこともあったため、素早さはカプ・レヒレ抜かれまで下げるべきだと思った。
また、噴煙ヒードランに対して後攻とんぼがえりをしたい場面が何度かあったのでヒードラン抜かれまでSを下げるのはありだと感じた。
ステルスロックやとんぼがえりの削りと相性のいいCSメガゲンガー。
ユクシーの後攻とんぼがえりによって狙ったポケモンを影踏みで捕まえやすい点でユクシーと相性がいい。
身代わりがとても強く、ユクシーの欠伸と相性がいいのはもちろんだが、非メガ状態のゲンガーは相手の交代を誘いやすいため、交代際に身代わりを置くことで大きなアドバンテージを得ることも多かった。
ゲンガーで崩しにくい高耐久ポケモン(テッカグヤ等)を挑発と合わせて崩せる点、ゲンガーが苦手なミミッキュを化けの皮を無視して攻撃できる点など、ゲンガーとの補完がとれていると思ったため採用。
ボーマンダへの打点になる噛み砕くを採用している。カプ・レヒレへの打点がないため、レヒレ入りには選出しないようにしていた。
ストッパーであり積みエースでもある。
まともなストッパーがこのポケモンしかいないこともあって選出率は高い。
火力があり、メガボーマンダやメガバシャーモを一撃で倒せるミミッキュZ。
化けの皮が剥がれたあとも攻撃を耐えてほしいことが多いのでH振り。
バシャーモが軽い構築ではないのでB振りミミッキュを使うことも考えたが、Bに振るこことで勝てるようになる試合よりも、Aに振ることで勝てるようになる試合のほうが多いと考えてA特化にしている。
HD:C191シャドーボール確定耐え C155ハイドロカノンZ確定耐え
S:準速メガボーマンダ抜き
積みエースであり、ユクシーとゲンガーがともに苦手とするミミッキュのストッパーでもある。
ミミッキュとカプ・テテフを一撃で倒すためのスマートホーンと、通りのいいハガネZを採用している。叩き落とすはギルガルドへの打点として入れているが、この枠は聖なる剣でもいいと感じた。
打ち合える範囲を広げるためにD振りにしている。
調整はこちらのものをお借りした。
S8 最高2081/S9 最高2042 カバリザマンダガルド - 輝くクリスタル
(無断リンクのため問題があれば消します)
テッカグヤ、ポリゴン2、メガゲンガー、カプ・コケコを起点にできるかもしれない枠として採用。
リザードンやヒードランに勝てず、またステルスロックを撒かれるだけで動き辛くなるため、選出率は一番低かった。
しかし、ゲンガーでもギャラドスでも崩せないテッカグヤ+カプ・レヒレやハッサム+カプ・レヒレの並びを崩せる点や、ステロ撒きがいないクチート入りに強く出ることができる点を評価して使い続けた。
ウイの実の回復や特性の炎の体を生かしてサイクルに参加してもらうことも多かった。
選出
++@1
ユクシーゲンガー選出。@1はミミッキュのことが多い。
or++
ユクシー非選出パターン。起点作るよりも殴ったほうが強いと思った場合に。
選出は相手によって変えていた。メガなし選出や2メガ選出、2Z選出をする場合もあった。
初手は基本的にユクシーを出していたが、初手にゲンガーを出すパターンも強いのではないかと考えている(ほとんど試せていないが)。
苦手なポケモン
(カプ・コケコ、メガゲンガー、スカーフ持ち、メガミミロップ等高速メガシンカ、フェローチェ)
ミミッキュで倒すか、舞ったギャラドスやウルガモスで倒すのが基本。カプ・コケコとメガゲンガーに関してはメガゲンガーでの同速勝負も処理方法の一つとして考える。
エレキフィールドで欠伸展開を阻害してくるカプ・コケコを安定して処理する方法がないのはこの構築の大きな欠陥のひとつだと思っている。
誰も一撃で倒せないので2体がかりで倒すことになる。
・身代わり持ち
ユクシーがイカサマで身代わりを壊せない相手に対してとても弱い。具体的にはカプ・コケコ、耐久振りメガボーマンダ、オニゴーリ、ウルガモス、ポイヒガッサなど。特にイカサマ+とんぼがえりで身代わりを壊せない身代わりカプ・コケコは初手降参レベル。この点がユクシーの最も弱いところだと感じた。
・初手ミミッキュ
カミツルギを選出していない場合はとても辛い。相手が身代わりを選択してくるならイカサマ、剣の舞を選択してくるならとんぼがえりが正解。読み間違えるとこちらが半壊する。ステルスロックを撒く暇がない点も辛い。レートが溶けた原因のひとつ。
初手ミミッキュに限らず全てのミミッキュが辛い。ゲンガー選出かつカミツルギ非選出の場合は2体がかりで処理する必要があり、誰で化けの皮を剥いで誰で倒すかが重要になる。初手襷ミミッキュが一番つらい。
雑感
数の多かったリザードン入りやメタグロス入りに対して高い勝率を出せたことがレートを上げることができた一番の要因であると考えている。
(vsメタグロス入りはアイアンヘッドの怯みやゲッコウガの悪の波動怯み、水手裏剣の被弾数などの運要素があるので微有利、vsリザードンは相手の選出と立ち回りに依存するところが大きいため微不利~微有利だと考えている。)
自分と相手の立ち回りが噛み合うかどうかが重要であり、立ち回りが噛み合えばメガゲンガーで捕まえて数的有利が取れたりギャラドスで舞って全抜きできたりするが、噛み合わない場合は”〇〇が止められなくて負け”のような試合になることが多かった。
ユクシーの欠伸やとんぼがえりをうまく使ってゲームメイクすることが重要になる構築だと感じた。
ユクシーとメガゲンガーを組み合わせる場合、ミミッキュは採用確定でもいいと思うくらい使い勝手が良かったが、残りの3体に関しては変更の余地があると思っている。高速ポケモンとポリゴン2とミミッキュが重いのは看過できない問題だと思っているので、これらの問題を解決できるポケモンを探していきたい。
QRレンタルチーム
PP増やしてないのは許してください。
Lv57ゲンガーは同速対決にて最強。
おわりに
レート2150↑が最終3位圏内だと予想し、そこに辿り着くために潜り続けましたが、途中で勝てなくなって1900台に転がり落ちてしまいました。
最終成績は満足できるものではありませんが、高レート帯で緊張感のある勝負ができて楽しかったので保存せずに潜り続けたことに後悔はないです。
ユクシーは面白い性能をしているので興味を持った方はぜひ使ってみてください。
今期対戦してくださった方々、ありがとうございました!
S11使用構築
2018.09.04 追記
S10使用構築のギャラドスを、舞わなくてもミミッキュを恩返しで倒せるボーマンダに変更。
ウルガモスの枠は頑丈混乱実ジバコイル、混乱実ヒートロトム、シュカ瞑想コケコなども使用しましたが最終的に受け回しに強いボルトロスに変更しました。構築自体はS10より良くなったと思っています。
結果としてはレート2000を達成することができず、勝率5割くらいで1980~1880をずっと彷徨っていました。メタグロス軸には有利でそれ以外の構築には五分~不利なので妥当な結果ではあります。
勝ちきれなかった理由の一つは、ゲンガー+ミミッキュでは相手のミミッキュ+ボーマンダに勝つのが難しいという点です。
(ゲンガーはミミッキュに不利、ミミッキュはボーマンダに起点にされる)
この2点の問題を改善できなければ勝ち切るのは難しいと感じました。また改善案を思いついたら使ってあげたいです。
質問や連絡は@grey_pokeまでお願いします。